TETSUYAのレトロが好きで何が悪い Vol.14 SEGA~メガドライブ~編

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更新:2023.03/03 (公開:2023.03/03)

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今回はなんとゲームではなく皆さんご存じ、サクラ大戦、ソニックでおなじみのSEGAについて、
レトロゲーマーのTETSUYAさんに当時の事をお伺いしました!
コンシューマーゲーム、ソーシャルゲーム、アーケードゲームなどなど様々な分野で耳にするメーカー。
果たしてレトロゲーマーにはどのように映っているのか。
今回の記事も目が離せません!

戸松

TETSUYAさんがオススメするメガドライブのソフトって何かありますか?

TETSUYA

僕はやっぱり体感シリーズが好きなので、体感シリーズですかね。全部移植されてますし。
スペースハリアーはエスパーの人間が主人公なんですけど、人間離れした動きで敵を倒していくっていう、見てるだけで楽しいゲームです。あとアウトランっていうレーシングゲーム。赤いフェラーリとかでレースするゲームね。あとはハングオンっていうバイクのゲームかな。

戸松

当時のゲーマーたちがこぞって遊んだゲームですもんね?

TETSUYA

そうですね。あとはメガドライブといえばやっぱり、音源が良かった。メガドライブはFM音源なんだけど、このFM音源が演出する雰囲気がすごく好きかな、個人的に。
なんかね、8bitマシンの音とはまた違うんですよ。FM音源ってシンセサイザーが出始めた頃に開発された音源なので、電子音源っていうのかな。コアな話だけどYMOとかテクノ系って言われる音源が流行ってて。進化したのが小室哲哉さんとかが生み出すサウンドなんですけど、FM音源を使って色んな会社が名曲をたくさん作ってるんですよ。
RPGでもアクションゲームでも。
だから音楽がめちゃくちゃいいゲームがメガドライブには多い印象ですね。
とにかく完成度が高いゲームが多かったかなぁ。
あと今よりもスペックの制約がありましたね。
そんな制約がある中でアーケード移植を実現したっていう努力が魅力的というか。

戸松

企業努力が垣間見える瞬間があるんですね。

TETSUYA

ゲーマー目線にはなりますが、僕の目からしても、よくこれだけのゲームをこのスペック収めたな…って思っちゃうくらいですよ(笑)
頑張りようがすごかったと思います(笑)
しかも、当時を知ってる僕らの世代じゃないと体感しづらい部分だと思うんですけど、今やっても全然面白い!
今のゲームって派手なゲームとか音楽がいいゲームとか色々あると思うんだけど、面白いものは面白いって思いますよね、何年たっても。
今の子たちに何をおすすめしますか?って聞かれて僕は体感ゲームをおすすめしたけど、何だよこれ?って思われるかもしれない。でもレトロゲームとしての味も噛み締めて欲しいと思いますね。
あとメガドライブでもうひとつおすすめしたいのがファンタシースターシリーズですね。


▲ ファンタシースターシリーズ

戸松

ファンタシースターですか!かなり有名ですよね!

TETSUYA

今の若い子もファンタシースターオンラインをやってる子もたくさんいると思いますけど、当時はオフラインのゲームでね。
これも初が多いゲームなんですよ。
元々はマスターシステムのゲームとして発売されたんだけど、ファミコンとかでドラクエが1メガビットのゲームが主流の時代で、4メガビットのゲームだったんですよ。
グラフィックも良くて音楽もFM音源に対応。
ダンジョンは3Dダンジョンでした。
今でいうウィザードリィみたいなゲームだったんだけど、キャラクターのアニメーションとかも初めて実装されて。当時は何だこのゲーム!?って驚きましたね。

戸松

そこでまた数々のゲーマーを取り込んでいったんですね!?

TETSUYA

やっぱり体感ゲームにこだわる会社だったから。あれはダンジョンを体感するゲームみたいな感じだったんですね。
自分視点で画面がスクロールしていくというか。
でもファンタシースターはあんまり売れなかったかな。

戸松

今でも結構有名なゲームなんですけどね…。

TETSUYA

今はだいぶ有名になりましたけど、当時はマスターシステム自体があんまり売れてなかったから。だいぶ話題にはなったんだけどね。ファンタシースターってのはドラゴンクエストより凄いゲームらしいぞ、みたいな。
ドラゴンクエストは3人パーティーなのがファンタシースターは4人だし、星を3つまたぐ壮大なストーリー展開でボリュームもかなりありましたね。

戸松

ただ、マスターシステムを購入するっていうハードルが高かったと。

TETSUYA

そうですね。
ファミコン世代のほうが人口多かったし。僕のクラスに1人か2人しかSEGAファンはいなかったんですよねw
ファンタシースター自体はゲーム機側のシェアの問題であんまりヒットしなかったかなぁ。
でもぜひプレイしてもらいたいゲームですね。

戸松

有名なソフトであれば比較的初めてでもプレイしやすいですよね!ありがとうございます!

TETSUYAさんの初めて

戸松

これまで色々なゲームをやられてきた中で一番最初に購入したSEGAのゲーム機と、ソフトは何なのでしょう?

TETSUYA

SEGAの3個目のゲーム機で「SEGAマークⅢ」とソフトは「スペースハリアー」ですね。


▲ セガ・マークⅢ

戸松

セガ・マークⅢ…SG-1000とは全く別物ですか?

TETSUYA

SG-1000はファミコンと同時発売の第1弾ですよね。その後に、SG-1000Ⅱっていうちょっとバージョンアップしたのが発売されて、そのあとに出たセガ・マークⅢですね。

戸松

なるほど。それはマスターシステムの前に出てるんですか??

TETSUYA

そうですね。
ちょうどスペースハリアーとかアウトランが出た時期のゲーム機なんですよ。
1985年ですね。
この1985年にSEGAの全てが集約されてるんじゃないかって思うんですよね。
1985年の7月に初めての体感アーケードゲームのアウトランが販売されて、初のUFOキャッチャーも開発されて、先程のセガ・マークⅢも発売されて。
あとはこの時期にアメリカ進出してセガ・オブ・アメリカなんてのも設立して。

戸松

セガ・オブ・アメリカなんてものがあるんですね!

TETSUYA

実はSEGAって海外ですごいヒットしてたんですよ。
日本なんかより海外でメチャクチャ売れてたと思います。
それに支えられてたってところもあるのかな。
詳しい話は脱線してしまうから今回は省きますね(笑)
先程の話に戻すと、セガ・マークⅢとスペースハリアーっていうゲームを買ったのが初めてですね。
ゲームセンターで大ヒットしてたんですが、どうしても家でやりたかったんですよ。
それがセガ・マークⅢでしか移植されてなかったので。
スペースハリアーはもう何とかして家に持って帰ろうって思いましたね(笑)

戸松

それで親御さんにおねだりして買ってもらったんですか?(笑)

TETSUYA

ねだりましたね…「勉強するから!!」と言って(笑)
当時は小学校4年生くらいだったと思うんですけど、その頃ってゲームセンターに不良の兄ちゃん達が溜まってるわけですよ。
そして結構みんな上手いんです。そういう人たちは学校サボってずっとやってるんですよね。
しかもずっと仲間内で占拠してずっと連続プレイしてるから、いつも後ろで見ているだけでした…(笑)
なかなかプレイ出来ない「高嶺の花」だったわけです。

戸松

身内で回してプレイしているのは不良あるあるですよね。

TETSUYA

そうなんです(笑)なので家庭用で販売されるってもう大事件ですよ…。
でも当時の8bitマシンなんて全然処理速度も遅く、完全移植とはいえないけど、なんとかスペースハリアーっぽいゲームだなって感じでした。
でも、やっぱり興奮しましたよね。家でスペースハリアーができるという事に(笑)

戸松

TETSUYAさんの話口調とかで当時の興奮を思い出しながらお話してるんだなってのが伝わってきます。

TETSUYA

僕のSEGAはここから始まりましたね 。
当時はファミコンを出してた任天堂と並ぶというか、影に隠れたゲーム機というか。
当時はみんな知らないかもしれないけどこういうゲームもあるんだぜってスタンスでしたね。

戸松

ありがとうございます!
TETSUYAさん的にもう少しここは語っておきたい!ってところはありますか??

TETSUYA

あんまりまとまりがなくて申し訳ないんですが。僕が今回語りたかったのはレトロゲームを通してSEGAが色んなゲームを販売していた時代があったってことなんです。今の子達にとってはSEGAってゲームセンターくらいのイメージしかないかもしれないけど、実は過去にはこんなゲームも販売してたんだ、ゲーム業界に貢献してたんだよって知ってもらいたい。
8bitマシン、16bitマシン、セガサターンって次世代マシンまで。あとはドリームキャストでゲームにインターネットを導入したのもSEGAが初だったしね。全員がインターネットを知らなかった時代に、世界のプレイヤーとゲームを共有できたんですよ。


▲ ドリームキャスト

戸松

そうだったんですね!!となるとドリームキャストが初のオンラインゲームなんですかね?

TETSUYA

そうですね!インターネットもできたから当時2チャンネルとか見てましたね(笑)パソコン持ってる人が少なかったのでドリームキャストでインターネットしてる人は多かったですよ。
ネット自体があんまり普及してなかったから見れるものも限られてたけど。
今みたいにYou Tubeもないし、yahooとかGoogleとかって検索エンジンみたいな強力なものはなかったし。だから使える人がメチャクチャ少なかった。ネットの接続も高級品でしたし。
そんな中でドリームキャストは全世界の人と対戦ゲームができるって所に目をつけたんでしょうね。
でも、目の付け所は良かったけど時代がついてこれてなかったんだと思います。

戸松

時代がついて来れなかったってやつですね(笑)

TETSUYA

かっこいい言い方をするとそうですね(笑)
ドリームキャストは最後の家庭用ゲーム機にしようって渾身の思いで発売したのに、負けちゃった。
売上もものすごい悪くて、発表できないくらいだったみたいで。
社運をかけて出したのにドリームキャストはボロ負けだったんです。
なんでかっていうと、プレイステーション2が出ちゃったからなんですよ。

戸松

プレイステーション2が!それは強い・・・

TETSUYA

タイミングを間違えちゃってましたね。音楽にも精通するんですけど、このバンドは出るのが早すぎたとか、この時期に出てたらヒットしてたとかあると思うんですよ。今はヒットしてるけど10年前から活動はしてたとかって話もあるし。それと似たような感じで、ドリームキャストはもう少し早く出れば大ヒットしてたのかもしれないとか思っちゃいますよね。

戸松

当時いろいろなハードを触ってきたTETSUYAさんからしたら、悲しいというか残念な気持ちになっちゃいますね。

TETSUYA

根っからのメガドライバーです!(笑)
実は今でもメガドライブのソフトとかって新作が作られてるんですよ、ただ個人制作で非ライセンスなのでメガドライブ用の互換機専用ソフトとして販売されています。
今の時代はゲームを自分で作れる時代なので、ファミコンのソフトを作ってる人なんかもいますよ。
僕はゲームは作れないですけど、こういうメディアとかでメガドライブについては発信し続けて応援していけたらいいなって思ってますね。

戸松

今回もTETSUYAさんの熱いお気持ちが全面にでててとても面白かったです!
今回はSEGAさんについてTETSUYAさんにお伺いしました!
お時間いただきありがとうございました!

TETSUYA

ありがとうございました!

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