日本で初の歴史的快挙、「Worldsプレイイン突破」を果たした、DetonatioN GamingのLoLチーム、DetonatioN FocusMe。
彼らのWorlds突破までの軌跡を、Yutapon選手、Ceros選手の入団当時まで遡って、辿ってみよう。
Yutapon選手 ステータス
Yutapon選手ステータス
Ceros選手 ステータス
Ceros選手ステータス
戸松
日本で初の歴史的快挙、「Worldsプレイイン突破」を果たしたDetonatioN FocusMe(以下DFM)。
チームを支え続けた、お二人に今回はお話聞かせていただければと思います。
よろしくお願いいたします。
Yutapon選手
よろしくお願いします。
Ceros選手
よろしくお願いします。
戸松
今回は軌跡というテーマで、Yutapon選手とCeros選手の入団時から今に至るまでのお話をお伺いしたいのですが、Yutapon選手から入団当時の気持ちや、意気込みを聞かせていただけますか?
Yutapon選手
FocusMeというチーム時代には、単純に知り合いと作って遊んでただけだったんで、仲良しチームっていう感じでした。
そこからDetonatioN Gamingっていう団体に所属するにおいて、ほぼプロ化っていう面もあり、ゲームをやっていく上で結果を出さないといけないという状態になってきたので、気持ちが変わってきましたね。
戸松
プロ化というタイミングで、ゲームが完全に仕事になった瞬間だったんですね。
ネットに上がっている、インタビュー記事の中で、1日14時間ゲームをプレイしているっていうのを見かけたのですが、本当ですか?
Yutapon選手
今はキツイっす、14時間やるのは(笑)
高校とか大学行ってた時は、学校行ってる時間も含めてけっこう起きてる時間とか多かったんですけど、最近はもう寝る時間がただひたすら増えていきますね。
戸松
集中するゲームだと思うので、結構疲れちゃいますよね(笑)
Yutapon選手
そうですね、やっぱ疲れも出ますし体力も落ちてきてるのか年々活動してる時間が短くなってきてるような気がしますね。
戸松
流石に年には勝てなかったんですね(笑)
Yutapon選手
そうですね(笑)
戸松
ありがとうございます。
Ceros選手はいかがでしょう?
Ceros選手
そうですね、僕はDFMが設立されたときには、まだ入団していなくて、後から入ったメンバーなんですよね。
入団前には、僕はソロランクを一人でプレイしていた、いわゆる野良プレイヤーだったんですよ。
レートが上がってきたタイミングで、今度チームとか入りたいな、と思っていた時にちょうどDFMのメンバーが一人辞めて募集してたので、そこに入った形ですね。
戸松
応募で入ったんですね!
Yutapon選手とCeros選手は元からお知り合いだったりしたんですか?
Ceros選手
いや、入団してからですね。
それまでは知り合いでもなければ、たまにNAのランクであたるぐらいの距離感でした。
戸松
そうなんですね。
名前自体はお二人とも認識があったのでしょうか?
Ceros選手
そうですね、認識はしていましたね。
当時はNAサーバーだったので、日本人でレートが高い人がそんなにいなかったんですよ。本当に数人とかだったので知ってはいました。
戸松
Yutapon選手もCeros選手のことは知っていましたか?
Yutapon選手
そうですね。
確かCerosさんその時から動画配信してたよね?
Ceros選手
多分してたかな。
Yutapon選手
多分、配信見てたりしたこともあったので、知ってはいましたね。
戸松
そうだったんですね!
Yutapon選手はCeros選手がチームに入ってきた時にはどういった気持ちだったのでしょうか?
Yutapon選手
こいつ結構レート高いし、まあ悪くないなって思ってた気がします(笑)
Ceros選手
そんな話聞いたね(笑)
戸松
(笑)それを聞いてCeros選手はどう思いました?
Ceros選手
まあ入れるだろうなと思ってました。
戸松
チームに入ってからお二人とも仲良くなったんですね。
Ceros選手
はい、そうですね。
他のコミュニティは特につながりなかったので、普通に遊んだり、一緒にゲームしたりっていう感じですかね。
戸松
なるほど、ありがとうございます。
戸松
入団から少し年代が飛んでしまうのですが、IWCT2015に挑戦した時の気持ちや、意気込み、練習量はいかがでしたか?
Ceros選手
正直だいぶ前なので、あんまり覚えてないんですけど。
練習量に関してはあんまり今と変化はないと思いますね。
練習試合を組むコネが当時は少なかったので、そういう意味ではソロランクの割合が多かったかもしれないですけれど、それでもLoLを練習する時間っていうこと自体は当時と今でそこまで変化はないですね。
戸松
なるほど。Yutapon選手も同じ気持ちでしょうか?
Yutapon選手
僕的には年々ちょっとずつ減ってるのかなーぐらいには思ってますね。
単純に練習の時間が多いと、次の日パフォーマンス悪いことが多いので、そもそも早く寝たりすることもあります。
集中力が続かないことが多いので、集中力続かない時にやるよりはもうさっさと寝た方がいいかなって思うことが増えましたね。
戸松
集中できなくなったらやめようみたいな、切り替えを結構されているんですね。
Yutapon選手
そうですね。
やっても意味ないかなって思っちゃうので。
戸松
IWCT 2015の時なんですけど、LoL自体に日本サーバーが実装されていなくて、NAのサーバーでお二人とも大会に出場されたと思うのですが、海外のサーバーで戦うことに対するサーバー遅延、PINGが遅かったりと色々な問題があったと思います。
その不利な状況の中でチームとして大会に出る時の気持ちっていうのはいかがなものだったのでしょうか?
Ceros選手
確かに今思うと大変なことをしていたなと思いますけど、でも当時の僕らはそれが普通だったので、それほど大変だとも思ってなかったような気がしますね。
戸松
Yutapon選手も同じ感覚でしたか?
Yutapon選手
2015年ってもう韓国サーバーでやってたっけ?
Ceros選手
いや、ちょうど境目くらいかも。
Yutapon選手
境目ぐらいか。
Ceros選手
多分2016年ぐらいから韓国サーバーでやりだしたんじゃないかな。
Yutapon選手
まあでも、正直ソロランクだけだからPING高くてもそれなりに慣れてたし、そこまで問題は感じなかったですね。
戸松
では、お二人ともそのサーバーでプレイすることが普通だと思っていたから、不利だとかそういう気持ちは全くないままプレイしていたんですね。
Ceros選手
そうですね。
戸松
2016年のLJLのサマーシーズンから2017年のLJLサマーシーズンまで三度の王座を明け渡してしまった時、お二人ともどういったお気持ちでしたか?
Ceros選手
そうですね、気持ちは良くなかったですよね、やっぱ勝ってないっていうのは悔しいので。
でも僕は前年負けたことに対してはそこまで考えてなかったですね。
戸松
そうなんですね!
Ceros選手
僕は前年の結果にさほどこだわらないというか、もちろん負けたら本当に気持ちは落ち込むし、悔しいです。
でも前年勝ってるか、負けてるかってのは次の年にプレイする上ではあんまり影響がないと思うんですよ。
結局前年勝っていようが、負けていようが、次も勝ちにいかないといけない訳じゃないですか。
そういった意味で、もちろん負け続けると気持ちは落ち込むんですけど、割と次勝とうって思いますね。
軽くは考えている訳ではないですが、ドライに考えるところはありますね。
戸松
気持ち切り替えて、次いこうって思うようにしているんですね?
Ceros選手
そうですね、はい。
戸松
Yutapon選手も同じ気持ちだったのでしょうか?
Yutapon選手
僕も負けて次のシーズンにも引きずってへこむっていう感じではないんですけど、そんだけ負けてると次のシーズンのファイナルとかでも、また負けるのかな俺らって思いながらやってることがあって。
自信はあるんですけれども、すごい心配なところも多くてひたすら不安でしたね、ファイナルの時は特に。
戸松
試合の最中に、また負けちゃうんじゃないかっていう気持ちに襲われそうになった時とかってありましたか?
Yutapon選手
やっぱその劣勢な時とかは思うことも多少はあったんですけども、思ってる状態でもそんなにプレイに影響とかは全然出なかったので。
まあそんなに問題はなかったのかなという気がしますね。
戸松
そうなんですね!気持ちに応じて強気なプレイだったり、弱気なプレイとかプレイに影響がでてしまうんじゃないかと思ったのですが、その点は支障なくプレイされていたんですね!
Yutapon選手
そうですね、僕的にはやることをやるだけっていう感じのタイプなので。
戸松
本日はEvi選手にもお話をお伺いしたかったのですが、ご多忙とのことでしたので、2017年になって、Evi選手がDFMに加入した時のお二人の気持ちであったりとか、どういった印象を受けたのかっていうのをお伺いしてもいいですか?
Ceros選手
入団する前年ぐらいからかなり個人として成績も良くて、当時Rampageっていう僕らと優勝争いしてた、強豪チームにも入ってるぐらいだし、実際上手いと思ってましたし、戦力になってくれるなとは思っていましたね。
戸松
Yutapon選手も同じようなお気持ちでしょうか?
Yutapon選手
実際TOPレーナーとして一番強かったと思います。
でも、違うチームだったので、正直チームに入ってくるって聞いた時、凄く驚いたのを覚えています。
トライアウトをするよってチームで言われて、誰が来るか知らなくて、トライアウトのボイスチャットに行ったんですけど、その時にEviさんがいて、普通に違うチームから取ってこれるんだなって思って(笑)
戸松
(笑)
Ceros選手
ああー確かにそんな感じだった。
Yutapon選手
驚いた記憶がありましたね。その時はね、本当に何も知らなかったので。
戸松
では皆さん驚かれたんですね?
Yutapon選手
多分他の人は知ってたんじゃないかな?
Ceros選手
俺も軽く聞いたぐらい。でもRampageの選手取ってこれるんだとは思ってた(笑)
戸松
(笑)
Yutapon選手
僕なんも知らなかったから、けっこう驚いたのが記憶にありますね。
戸松
そうなんですね!
確かに優勝争いしている強豪のチームから選手を引き抜いてますもんね(笑)
Evi選手が入ってきた時にチームの強化になるなっていう確信はあったんですか?
Yutapon選手
間違いなくかなり良い感じにはなると思っていましたね。
Ceros選手
そうですね。
戸松
Evi選手が加入してきた時に、対戦相手としては知っているかもしれませんが、実際にお会いして話をしたことはあるのでしょうか?
Yutapon選手
全然なかったんじゃない?
Ceros選手
いや、俺はある。
Yutapon選手
あるの?
Ceros選手
LoLって毎年オールスターっていうイベントがあるんですが、そのオールスターで確か2回ぐらい顔を合わせてたんで、1回かな?なので僕は面識ありましたね。
戸松
そうなんですね。僕の個人的なイメージだと優勝争いしているチーム同士は選手間同士で仲が良いのかなって勝手に思ってたんですけど、意外とそんなこと無いんですね。
Ceros選手
そうですね。多分LoLっていうゲームがチームゲームなんで、相手とどれぐらい情報共有していいのか、とかっていうラインが難しくて。
もちろん交流している人もいますけど、スポーツとかに比べたら少ないほうなんじゃないかなって思いますね。
戸松
一つの情報漏れが、チーム全体の情報漏れになっちゃう可能性もあるからってことですね。
Ceros選手
そうですね、やっぱ個人じゃなくてチームなんで。
なかなかライン引きが難しいというか、固めにしておかないといけないです。
戸松
シビアですよね、そう考えると。
Ceros選手
そうですね、LJLの1勝が本当人生を左右してしまうこともあるんで。
その辺はやっぱ重いですよね。
今回はDetonatioN FocusMeを古くから支えるCeros選手、Yutapon選手に入団当時からEvi選手が入団するまでの軌跡を一緒に振り返ってみました!
入団当時からWorldsのプレイイン突破という偉業を成し遂げるまでに色々な事があったのだと改めて思い知りました。
次回記事ではLJLの2018年サマーシーズン、王座奪還から日本史上初の快挙となった瞬間まで一気にお話を聞いていきたいと思います!
お楽しみに!
▼ 取材者情報
極振りの副編集長 戸松(とまつ)
ゲームが大好きな副編集長。
いろいろなゲームをやるのでゲームにおける食わず嫌いは特にない。
高校時代はゲーセンにはまり、音ゲーやEXVSシリーズを好んでプレイしていた。
ゲーム全般は好きというだけでそこまで上手ではない。
元々エンジニアをしていたが、ゲームに関りたいという気持ちが抑えきれず、
持前の明るさを生かしてインタビュアーに転向し日々勉強中。
Twitter : https://twitter.com/Kyokufuri_T
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