TETSUYAのレトロが好きで何が悪い Vol.3

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更新:2021.06/30 (公開:2021.06/30)

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“FERIA→KeiL→妃阿甦など数々のインディーズバンドを渡り歩いてきた元V系ヴォーカリストTETSUYA(現Dear rain)が
レトロゲームを隅々までとことん語る!不定期連載!!”

▼前回の記事はこちら


第3回目の今回は衝撃を受けたレトロゲームについて
語っていただきました。

買って衝撃を受けたゲームは?

戸松

レトロゲーム好きということで、業界では有名なTETSUYAさんですけれど。

TETSUYAさん

カリスマですねw

戸松

失礼しましたw

カリスマゲーマーのTETSUYAさんがレトロゲームの中で一番衝撃を受けたゲームっていうのはありますか?

TETSUYAさん

衝撃を受けたゲームかぁ…。

ファミコンのタイトーさんから出ているフロントラインと言うゲームがある意味衝撃的でしたね。

戸松

フロントラインですか。

すみません初めて聞いたタイトルです。

どういったゲームなのでしょうか?

TETSUYAさん

もともと80年前半位に稼働していた、アーケードゲームなんですよね。

それで、ファミリーコンピューターに移植されたのが85年だったかな。

戸松

元はアーケードゲームなんですね。

TETSUYAさん

僕が小学校2年生か3年生位の時だったんですけど。

まだファミコン全盛期になりかけた位かな?

ちょうどフロントラインっていうゲームが出たぞ!って友達の中で話題になりまして。

戸松

はいはい。

TETSUYAさん

これがですね、まぁ言っちゃえばとんでもないクソゲーだったんですよw。

戸松

クソゲーなんですか?www

TETSUYAさん

実は友達に騙されまして。

当時ファミコンソフトってね大体4500円〜5000円位が相場だったんですよ1本。

戸松

今のソフトに比べると安く感じますね。

TETSUYAさん

そう。ただ小学生の子供からすると、高いし。

買ってもらってやっと1本。

すごいおねだりして買ってもらうような感じだったんですよ。

戸松

はいはいはい。

TETSUYAさん

そんな時、子供同士で集まって、お前はあのソフト、俺はこのソフトとか言って、みんな貸し合いをする前提で買うんですよ。

戸松

なるほど!友達とはなるべくカセットをかぶらないようにして、貸し合う時代だったってことですか!

TETSUYAさん

そうそうそう!お前はあれ買って、俺はこれ買うからみたいな。

戸松

はいはいはい!

TETSUYAさん

まぁ僕らはそういうふうに口裏合わせして買ってたんですけど。

フロントラインを買うことになってしまった当時、本当はマリオブラザーズが欲しかったんですよ。

戸松

前回の記事で伺った、対戦ゲームのマリオブラザーズですかw

協力するゲームだと思ってたんですけどねw

TETSUYAさん

そうそう、あの殺し合いのゲームねw

戸松

記事作成後社内で確認したんですけど、マリオブラザーズを対戦ゲームって言う人はいなかったですねw

TETSUYAさん

でもあの辺は全部僕の中で対戦ゲームなんでw

戸松

また新しいジャンルですねw

すみません話の腰を折ってしまって。

TETSUYAさん

で、結局僕はそのフロントラインって言うゲームを何も知らなかったんですよ。

当時ゲームセンターにもある戦争ゲームで、とにかく面白いゲームだって言う話しか聞いてなくてですね。

戸松

はいはいはい。

TETSUYAさん

それで情報通の友達からフロントライン買えよみたいな感じで言われて。

戸松

担当を決める際に、じゃあTETSUYAさんはフロントラインでみたいな感じですか。

TETSUYAさん

そうですそうです。

それで、おもちゃ屋さんに行ってフロントラインのパッケージ見たら確かに戦争のパッケージだったんですよ。

TETSUYAさん

あー戦争のゲームだ面白そうだなぁと思って買ったわけですよ。

確か4,500円だったかな?定価で。

戸松

ほーなるほどなるほど。

小学生からしたら結構な値段ですよね。

TETSUYAさん

そうなんですよ。

高いお金払って、カセット買って、家持って帰りました。

TETSUYAさん

で、ファミコンの本体にカセットを差し込んでをパチンとスイッチ入れたら英語でFRONT LINEって出てるわけですよ。

戸松

はいはいタイトルが出るわけですね。

TETSUYAさん

お〜みたいな感じで。

スタートボタンを押した瞬間ですね、いきなり音楽ではなくて、何かドラムの効果音っていうのかな。

TETSUYAさん

ちょっと表現しにくいんですけど。

ゲーム自体に音楽がないんですよ。

戸松

音楽がないんですか?

BGMと呼ばれるものが?

TETSUYAさん

そうなんですw

買う前は、迫力がある音楽がバーン流れて、こうドドドドドドダーンみたいな重厚な音楽が流れるイメージがあったんですけど。

TETSUYAさん

ヘルメットの顎紐結べてない、ガリガリの兵隊が現れてw

いきなり始まるんですよw

あえて表現するとテケテケテケテケテケみたいな歩き方でw

戸松

wwww

TETSUYAさん

音楽も何もない静寂の中、主人公の足音がするんですよね。

操作っていう面でも銃が連射もできないんですよ。

戸松

え?そうなんですか?

TETSUYAさん

銃もパァン!パァン!パァン!みたいな。

単発撃ちでシリンダーは確か投げれたのかな?

さらにがに股なんですよその主人公が。

もう本当にガリガリで見た目すげー弱そうなんですよ。

戸松

はいはい。

TETSUYAさん

現に敵の弾一発食らったら死ぬんですよね。

はっきり言いますと、しょぼいんですよね。

もう始まった瞬間しょぼいんですよ。

戸松

敵が少ないとかそういうことですか?

TETSUYAさん

敵も少ないし、後動きが遅い。

戸松

なるほどなるほど。

それは当時マリオとか他のゲームがある中で比べるとやっぱ遅いって感じちゃうってことですよね。

TETSUYAさん

遅い。

もう全然迫力もなくて緊張感もなく、敵と主人公が色違いで全く同じビジュアルなんですよ。

戸松

え?ビジュアルも一緒なんですか?w

TETSUYAさん

いやもう使い回しなんですよ絵が。

だから色で判断しないと敵と味方がわかんない位なんですよw

もうとにかく友達にだまされたと思って。

戸松

こりゃ変なソフト買っちゃったなみたいな。

TETSUYAさん

そうw

これ確かに戦争ゲームだけど…と思ってw

戸松

ゲームの最終目的は何なんですか敵軍を壊滅させるみたいな感じですか?

TETSUYAさん

1人で敵から戦車奪ったりとかしながら、複数いる敵軍を壊滅させるのが目的なんですけど…。

戸松

戦車とか奪えるんですね!

TETSUYAさん

一応敵が戦車とか持ってくるステージがあって、その戦車を奪って攻めていくとかってこともできるんです。

戸松

何か聞いてる限りだと結構面白そうですけどね。

TETSUYAさん

そう!ゲーム的には結構濃いんですよ。

そういうところは…。

TETSUYAさん

とにかくねーイメージしてた物がすごかったんで。

戸松

自分がイメージしてたものとのギャップが激しかったって言う事ですね?

TETSUYAさん

そうですねそこがまずショックでw

戸松

貴重な物だから余計にですよねwww

TETSUYAさん

騙されたなぁと思ったんですよ。

もっと迫力のあるゲームだと思ったんで…。

TETSUYAさん

でもね大金はたいて買ったんで、頑張ってプレイしたんですよねクリアするまで。

戸松

はいはい。

TETSUYAさん

そしたらねー意外と面白くなってきて。

戸松

おー、雑な中にも深みがあったって言うことですかね?

TETSUYAさん

そう!例えばですよ、当時まともに音楽とかもつかないようなゲームだったんですけど、

例えばゲーム中プレイせずに放置しとくと主人公が止まるんですけど。

TETSUYAさん

ちゃんと周りを警戒してるんですよ、キョロキョロして。

戸松

へー!細かい作りこみがあるんですね!

TETSUYAさん

そう芸が細かい。

あと敵を撃ったりすると、敵が飛ぶんですけど、死に方も…ちょっとこうなんていうんだろ痛みがあると言うか。

戸松

あー…痛そうに倒れるっていう感じなんですか?

TETSUYAさん

そう!表情がちゃんと、しかめっ面で死んでるんですよ。

戸松

表情があるんですか?何かゲームウォッチみたいなのをイメージしてたもので。

TETSUYAさん

表情はあります!そう見た目的にはね結構リアルなんですよそこは。

戸松

なるほどなるほど。

TETSUYAさん

あとね、戦車とか奪えるって話したと思うんですけど、戦車に乗ると主人公がより小さくなるんですよね。

戸松

え?

TETSUYAさん

戦車の方が小さいんですよw

戸松

それ乗ってるのおもちゃじゃないですかww

TETSUYAさん

いや!でもこれはリアルの戦車なんですよね。

戦車からピコピコピコピコって音がするんですよね。

キャタピラの音がするんです。

TETSUYAさん

で、敵が乗ってる戦車をバァンって撃つと中に乗ってる人がなぜか死んで、

空っぽの戦車が放置された状態になるんで、それを奪うことができるんですよ。

戸松

そこは流石ゲームですねw

TETSUYAさん

そうw敵がいなくなった戦車に触れると乗れるんですけど、なんか主人公より小さくなるんですよねwww

戦車の方がサイズ小さいじゃんとか思いながらw

戸松

なんかリアルなところと、え?これってどうなの…。

って言うところがこう入り混じったような作品なんですねw

TETSUYAさん

子供ながらに小さすぎると思ったんですけどw

戦車に乗るともう1回当たっても死なないとかいろいろこう特典が付いてきて、破壊力も増すとか。

戸松

うんうんうん。

TETSUYAさん

戦車も確かグレードアップがあってね、もう一台大きい戦車もあって

戸松

あそうなんですね!

TETSUYAさん

2段階あったんですよね。

戸松

2段階目の方はさすがに大きかったですか?

TETSUYAさん

大きかったですw

戸松

あーなるほどwそれがあるから多分ちっちゃく作ってるんだろうなぁっていうのがそこでわかるんですね。

TETSUYAさん

そうですね。

ただとりあえずそれで淡々と進んでって結局ゲーム内容的には敵を壊滅させていくんですけど

戸松

はいはい。

TETSUYAさん

いかんせん音がないんですよ。

戸松

あーそっかBGMなく自分が歩いてる音がピュンピュンみたいな撃ってる音だけですもんね。

TETSUYAさん

テケテケテケテケ言ってパンパン言ってるだけって言う。

もうとにかく士気が上がらない。

戸松

そうですね…。

なんか倒してる感というか盛り上がりに欠けますよねBGMないと。

TETSUYAさん

そういう高ぶりが一切なくて。

淡々と進んでいくみたいな、ただやっていくうちにスルメみたいな感じで噛めば噛むほど味が出る感じになってきたんですよ。

結構深みのあるゲームだったんですよね最終的には。

戸松

なるほどw

TETSUYAさん

まぁとにかく、僕が初めて騙されたというかつかまされたなと思ったゲームはやっぱりフロントラインだったんですよね。

戸松

なるほど、衝撃を受けたのは友達との役割分担で買ったゲームが、衝撃的なまでにおざなりだったからってことだったんですかね?

TETSUYAさん

イメージしてたのと違いすぎて、買った次の日マジで学校休みましたからね。

戸松

イメージとのギャップが激しすぎて衝撃を受けたゲームってことですねw

TETSUYAさん

そうですねもお金もかかってますしねw

戸松

小学校ながらに4500円払ってますからねw

厳しいですねこれは…。

TETSUYAさん

そうですよ!

どうしようかと思いましたもんね最初スイッチつけた時。

戸松

やっちゃった~とか思いました?

TETSUYAさん

マジで店に返しに行こうかなって思いましたwww

戸松

そのレベルで何か自分の想像とのギャップがあったんですねw

TETSUYAさん

うん返品しようかなって本気で思ったんですけど。

やるだけやってみるとね意外とあーこれは面白いかも、みたいになって最終的にはハマったんでよかったーってw

戸松

なるほどなるほど、最終的には面白かったんですね!w

TETSUYAさん

でもショックから立ち直るまで1週間以上かかったすねw

戸松

えw1週間ぐらいはやらなかったってことですか?

TETSUYAさん

いや、めちゃくちゃショック受けて、泣きそうになりながらやってました最初。

戸松

泣きそうになりながらやるのは意地なんですねw

TETSUYAさん

意地ですねwとりあえずやってはみました。

面白くなるかなぁって思ったんだけど、ずっとテケテケテケテケ言ってるだけなんで…。

TETSUYAさん

一向にBGM出てこないし、敵もかわんないしボスも出てくるわけでもないし…。

初日はマジで悔しさしかなかった…w

戸松

ボスとかがいるわけじゃないんですね?

TETSUYAさん

ボスいないんですよ。

戸松

あーマリオみたいに○-○クリアしたら終わり~みたいな感じなんですかね?

TETSUYAさん

なんかねー拠点みたいな所にたどり着いてそこである程度敵をやっつけると白旗持った敵がバァーって出てきて終わりなんですよ。

戸松

あーじゃあどちらかと言うと、拠点制圧ゲームって感じなんですね?

TETSUYAさん

そう。

一定のところまで行くと画面がストップして。

そこの画面にいる敵をある程度全滅させると降参降参~って白旗振った敵が出てくる。

戸松

どんどん周回するごとに敵が強くなっていくみたいな感じですか。

TETSUYAさん

そうちょっと弾が速くなったりとかしたのかな確か。

でもね俺は2周目やらなかった気がしますねw

戸松

えwww

もういいやってなっちゃったんですか?

TETSUYAさん

1周やっていいやって。

戸松

ちょっと聞きたいことあるんですけどいいですか?

TETSUYAさん

はい。

戸松

それはクソゲーなんですか結果的には。

TETSUYAさん

はい。クソゲーですね。

戸松

wwwww

TETSUYAさん

wwwww

戸松

クソゲーなんだwクソゲーなんですねw

TETSUYAさん

あれ?テーマは初めてのクソゲーですよねww

戸松

いやいやw

買って衝撃を受けたクソゲーってことなんですね?w

TETSUYAさん

そうです衝撃的なギャップを感じたクソゲーw

戸松

ゲームをクリアするまでの苦労みたいなのもお聞きしたかったんですけど、

もうこのゲームをやることに対する気持ちを持っていくのが1番苦労したんじゃないですかね。

TETSUYAさん

そうです。
4500円で買っちゃったからw

当時ゲームの中古屋がまだなかったんですよね。

TETSUYAさん

だから売りに行くことができない。

悔しかったけど、どうせやるならクリアしようと思って、

涙ながらにやり続けるうちにもう無理矢理面白いところを見つけたと言うww

戸松

面白いとこ見つけられたんですね。

TETSUYAさん

意外と面白いじゃんになったんですけど、最終的にはクソゲーでしたねやっぱり。

戸松

フロントラインと言うゲームを一言でお願いします。

TETSUYAさん

ショボゲーですね!

戸松

ショボゲーww分りましたありがとうございますw

TETSUYAさん

でもねこれは最高の褒め言葉ですからwレトロゲームはショボくてナンボなんで。

戸松

なるほど、面白かったよ!みたいなトークが飛んでくるのかと思ったら予想以上にク…ショボゲーですね。

TETSUYAさん

今、ク…で止めましたね?w

そうですね最初からそういうゲームだよってしってたらまた違ったんでしょうけど。

今の俺ならショボさを受け入れますからね。

このチープさこそがレトロの醍醐味ですから。

戸松

わかりました。ありがとうございます。

TETSUYAさんへのレトロゲームトークはまだまだ続きます!
次回もお楽しみに!

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