▼前回の記事はこち
Splatoon2 World Championship 2018・2019 優勝 第3回・4回スプラトゥーン甲子園 優勝などなど、
輝かしい経歴を持っているGG BOYZのメンバー、えとなさん。
今回はプロになった経緯や、えとなさん流の練習法などを伺ってみました!
戸松
プロチーム、GG BoyZに参加している、えとなさんですけど、そもそもプロになろうと思ってなったのか、スプラトゥーンをプレイしていたらプロに誘われたのかどっちなんでしょう?
えとなさん
完全に後者ですね。
えとなさん
1の時から、ちょっと強いかなくらいの大会で結果残すくらいはやってたんです。
スプラトゥーン甲子園ていうのが行われたんですけど、1回、2回がスプラトゥーン1で、3回、4回、5回がスプラトゥーン2の大会なんですけど全部参加してるんですよ。
第1回は地区大会3位で、第2回は地区大会優勝して。
地区大会優勝した時のインタビューがあったんですけど、そのインタビューが今のGG BoyZのダイナモンに気に入ってもらえたらしくて、2が始まった時も大会で実績を残していたおかげで、リーダーがたいじって言うんですけど「たいじと俺でプロやるから来ない?」って電車の中でスマホいじってたらいきなりDMがきて(笑)
戸松
突然ですね(笑)
ではプロのチームとして設立された初期メンバーなんですね。
えとなさん
そうですね。
全然プロの重さとかもなく軽く楽しくやれればいいかなみたいな、ほんとにそれくらいの感じで入ったんで、スプラトゥーンやってたら誘ってもらえたって感じですね。
戸松
第1回、第2回に出場してた時っていうのはまだGG BoyZが出来上がってなかった時のお話ですよね。
えとなさん
そうですね。
戸松
チームとして出場されてたんですね?
えとなさん
そうです、第1回はTwitterで募集しました。
戸松
そんな感じだったんですね!
えとなさん
ガッツリ練習というよりは思い出で出場できればいいなと思ってたら勝ったみたいな(笑)
戸松
はいはい(笑)
えとなさん
第1回は当時有名なプレイヤーを倒してみたいなのがあったんで。
戸松
ジャイアントキリングというか有名どころ倒していったみたいな(笑)
えとなさん
はい。そこで自信がついて第2回も出たいなって。
その1年の間で結構大会に出るようになって、そこで仲良くなった人たちと出るって感じでした。
戸松
その間にたいじさんやダイナモンさんとチームを組んでプレイしたことはあったんですか?
えとなさん
1の時はダイナモンとしか関わりなくて、たいじって人が有名ストリーマーでスプラの王って言われてる人なので1のころは関わりなかったですね。
戸松
ではプロチームを作るって話になってから絡みだした感じなんですね。
えとなさん
その前に一度違う大会があったんですよ。
そこに、たいじ、ダイナモン、僕とやまみっちーという人がいたんですけど。
1度大会に出て見事優勝できたんですよ。200チーム位いたんですけど。
戸松
はいはい。
えとなさん
で、そこの優勝したメンバーでプロになるかみたいな。
戸松
おお!すごいですね!
頂点のメンバーだけ集めたチームだったんですね!
えとなさん
そうですね。
戸松
GG BoyZで初めて参加したのは第3回大会ですか?
えとなさん
いえ、非公式の大会でした。
戸松
まとめると最初は記念として大会に参加しようと思っていたら「あれ?俺意外とやれるじゃん」みたいな感じになって、プレイしていたらプロに誘われたっていう感じなんですね。
えとなさん
はい、そういう経緯です。
戸松
プロになってる方はそのパターン多いですね。
えとなさん
あー、そうですよね(笑)
戸松
なんか今後変わりそうですよね。
どんどんプロ選手が出来てきて、今の10代前半、後半の人達はプロゲーマーになりたいって思いますよね。
えとなさん
そうですね、プロゲーマーが注目されはじめたのって4年前とかじゃないですか。
それまでゲームで生活できるなんて思ってなくてゲーム上手くなって気付いたらプロになってたって人が多いと思いますね。
戸松
ここ4年位でプロになった方ってそういう方が多いですよね。
えとなさん
最初からプロになろうとは思ってなくて、言い方悪いんですけど運がいいって感じですよね。
戸松
いやいや!そんなことないですよ!
大会出て結果出すって相当すごいじゃないですか。
えとなさん
そうなんですけど、ゲームが上手いからといってそれで生活できるなんて本当に思ってなかったです。
そう思うとラッキーだったなって思います。
戸松
別の言い方すると時代が良かったって感じですかね。
えとなさん
今はほんとにいい時代だなって(笑)
戸松
ほんとにそうですよね(笑)
小さい頃はプロゲーマーが夢になるって時代が来るとは思わなかったですもんね。
えとなさん
そうですね(笑)
戸松
スプラトゥーン1、2を通していろいろな大会があったと思うんですけど、自分を強くするためにどういう練習をしていましたか?
えとなさん
1の頃になるんですけど最初の2ヶ月位は高校時代のリア友と遊んでて、結構エンジョイだったんですけど、このゲームすごい楽しいじゃんってなって、色んな人と絡みたいと思ってTwitterのアカウント作って、遊んでる人達のところに凸ったんです(笑)
戸松
おーー!アグレッシブゲーマーですね(笑)
えとなさん
8人で遊ぶプライベートマッチでそこに凸って、その時すごい楽しくてネットの人と何かするっていうのをあんまりしてこなかったので、当初は朝5時位までやってましたね。
戸松
(笑)
えとなさん
学校があるのにやってて、授業中寝てみたいな(笑)
戸松
みんなで通話しながらプレイするって楽しいですよね(笑)
えとなさん
そうですね。
その後そこの代表の人に「エンジョイチーム作るからこない?」って言われて。
そのチームがすごく良いチームで向上心もありながら楽しくやるような感じで、大会もチームのメンバーで出場したりしてました。
1人すごい上手い人がいて、本当にこの人には勝てないなみたいな。
戸松
猛者がいたんですね(笑)
えとなさん
そうですね(笑)
その人に勝つためにずっとガチマッチに潜ってましたね。
戸松
実践あるのみって感じですね。
えとなさん
試し撃ちとか射撃練習とかしないで僕の場合はずっと潜ってました。
結局エイム練習とかしても動きや立ち回りが崩れてたら意味がないので、ひたすらやってましたね。
戸松
実戦実戦という感じで強くなっていったタイプなんですね。
えとなさん
そうですね。
戸松
エイムの練習等はされなかったんですか?
えとなさん
しないですね、今もしてないですね。
エイム練習する暇があったらガチマッチで敵と撃ち合ってって感じです。
エイム練習って敵が止まってるじゃないですか、止まってる敵と戦っても僕はあんまり意味がないと思ってるんで。
コントローラーをどのくらい動かしたらどこにエイムが行くかとか、そういう基本的なエイムは大事なんですけど、動いてる敵に対する追いエイムとかって実戦じゃないと身につかないので。
戸松
確かに、生きた敵を相手にしないとですね。
えとなさん
向こうも考えてるわけですから、そこで引いたり逃げたりとかあるので、やはり撃ち合いは人と撃ち合わないと上達しないみたいな。
戸松
なるほど。
えとなさん
あとはシンプルにエイム練習嫌いなんですよ(笑)
戸松
同じ作業の繰り返しみたいなところがですね(笑)
えとなさん
細かい作業がすごい苦手でやりすぎるとイライラしちゃうんで(笑)
戸松
(笑)実践派プレイヤーなんですね。
えとなさん
はい、そうですね。
とにかく数ですね、潜ってたら身につきますよ。
エイムは後からついてくると思ってるんで。
戸松
いい言葉頂きました(笑)
エイムは後からついてくる。
えとなさん
(笑)
戸松
ゲームをプレイする上でジャイロでのエイムとスティックでのエイムがあると思うんですけど、どっちでプレイしていますか?
えとなさん
僕はジャイロですね。ほとんどの人がジャイロだと思います。
でも両方使いますよ、エイムを合わせるときはジャイロなんですけど、見渡したりするときはスティックで使い分けてます。
戸松
射撃戦が始まった時はジャイロで戦って、周りを確認したい時はスティックで使い分けてるんですね。
えとなさん
そうですね。
戸松
ちなみに感度はいくつなんでしょうか?
えとなさん
今はジャイロが+3.5で、スティックが1番上の5ですね。
戸松
やはり見渡すときのみに使うから素早い方が良いってことなんですね。
えとなさん
そうですね、基本僕は見渡すときにスティック使うので。
ただプレイヤーによってはスティックを下げて撃ち合うときにジャイロとスティック使う人もいます。
ジャイロを動かしたときの補正でスティックを使う人もいるので。
僕は難しくてできないんですけど(笑)
戸松
そうですよね!難しいですよね(笑)
なるほど、ジャイロとスティック使い分けてるって初めて聞きました。
戸松
相手にした時に苦手な武器とその対策ってありますか?
えとなさん
いろいろあるんですけども、撃ち合ってる時にスライドというのがあって、スプラトゥーンは特殊な武器だと2回くらいスライドできるんですよ。
横に2回逃げれるみたいな。
戸松
クルン、クルンって感じで。
スマブラの緊急回避みたいですね。
えとなさん
そうです、スマブラみたいな感じです。
デュアルスイーパーって言うんですけど、撃ち合ってる時にクルン、クルンってされたりするとその武器はかなりきつかったりしますね。
かなりナーフが入ったんですけどきついですね。
戸松
このデュアルスイーパーというのは射程はどのくらいなんですか?
えとなさん
10段階で言うと6か7くらい、中距離よりちょっと長いくらいですね。
のくせにスライドするんですよ(笑)
戸松
ズルくないですかこれ!(笑)
えとなさん
基本スライドする時って逃げる時も追えるから出来れば短くあってほしいんですけど。
戸松
敵がデュアルスーパー使ってると逃げるのも大変ですね。
えとなさん
そうなんですよ、こっちがあと1発だって時に転がって前に詰めてこられると普通にやられちゃうんで。
あと人によって、前にスライドするか横にスライドするか選択肢がいろいろあるんでわからないんですよね。
戸松
そうなんですね。
えとなさん
上手い人はどっちに転がるかわからなくて、読み合いが難しかったりしますね。
戸松
スライドできるのは基本4方向ですか?
えとなさん
8方向ですね。
戸松
斜めにも移動できるんですね、聞いてる限り結構インチキ武器ですね(笑)
えとなさん
だいぶきついですね(笑)
戸松
では、対戦してて嫌な武器はデュアルスイーパーですね。
えとなさん
僕はそうですね。
戸松
ちなみにこの敵に当たった時の対策って何かありますか?
えとなさん
正面から撃ち合うとほぼ勝てないので出来るだけ正面で撃ち合わないことが大事だと思います。
あとは2対1で戦うとか、1人では正面から戦わない方がいいと思います。
戸松
えとなさんが普段使われてる武器ってこれだったりしますか?(笑)
えとなさん
今は違うんですけど昔は使ってましたね(笑)
でも今はその武器も目立たないくらいの環境なので。
戸松
そうなんですか!もっとヤバい武器が!?
えとなさん
代表格ではないんですよこれが(笑)
武器によって1発に使うインクの量が違うんですよ。
ナーフが入っちゃって1発にかかるインクの量がすごい増えて、デュアルスイーパーはすぐインク切れおこしちゃうんです。スライドするにもインクを使うので。
戸松
息切れしやすい武器なんですね。
えとなさん
そうなんですよ、なので上手い人じゃないと使えなくなっちゃって。
あまり今は日の目を浴びてないですね。
戸松
それでもうまい人は使ってくるから苦手なんですね。
えとなさん
はい。
今の環境はすごいスペシャルゲーで、スペシャルを溜めてみたいな感じなんですけど、その武器はスペシャル弱いんですよね。
戸松
そうなんですね!?
えとなさん
スペシャルが強い武器はインクアーマーだったり、壁を貫通するハイパープレッサーとかが強いので。
戸松
それでもえとなさんはデュアルスイーパーを相手してる時の方が嫌かなって感じなんですね。
えとなさん
そうですね。あんま好きじゃないですね(笑)
戸松
自分が強くなっていくにつれて伸び悩んだ時期ってありますか?
えとなさん
大会で結果残せなくなってきた時があって、伸び悩んで1回スプラのこと忘れましたね(笑)
戸松
やらないようにしたってことですか?
えとなさん
そうですね。煮詰まりすぎてもダメかなと思い1回引きましたね。
他のゲームもやってみて、結構他のゲームの立ち回りが勉強になったりするんですよ。
スプラだけじゃ見えない視点とかあるんで。
他のゲームいろいろやってスプラやったら、その経験が活きたというか、相手に対する選択肢が増えたんで。
戸松
この時期やってたゲームというのはAPEXとかですか?
えとなさん
そうですね、APEXだったりヴォロラントだったり。
そこで気付いたのが、僕結構突っ込みすぎて死ぬことが多くて。
スプラって復活できるじゃないですか。
復活できるから突っ込んでもいいと思ってたんですけど違いましたね。
デスは重いゲームなので、そこら辺の意識を取り戻せたんです。
戸松
そうなんですね、他のゲームと比べてすぐ復活しますよね。
えとなさん
ただ、8.5秒位かかるんですよ。
その間味方3人で戦うとなるときついじゃないですか。
で、ガチエリアというルールが2回全滅してしまうとほぼ勝てないんですよ。
そこで死なないことの大切さ、デスの重さをわかったんで、そこから死なないようにしたらまた上手くなったりしたので。
対処法って言うのかわからないですけど、1度離れてみるのも大事なのかなと思いますね。
戸松
他のゲームから自分の得意分野のゲームに活かせる何かを持ってくるって結構特殊な能力だと思うんですよ。
えとなさん
(笑)
その辺の立ち回りは他のゲームをやって確立しましたね。
戸松
それをスプラトゥーンに持ち込めるのがすごいですね(笑)
戸松
試合が始まって初動や中盤終盤で意識する事ってありますか?
えとなさん
エリアの話になってしまうんですけど、初動は死なないことですね。
エリア取られてもいいんで死なないことが大事です。
エリアって1番初動が大事なゲームで、なんなら中盤終盤いらないレベルで本当に大事なので。
戸松
めちゃくちゃ重要じゃないですか(笑)
えとなさん
基本ガチエリアがあるのはステージの真ん中なんですよ。
最初にこっちが全落ち入っちゃうと全体的に8割くらいまで取られちゃうので。
とにかく初動は死なないことですね。
戸松
なるほど、初動が命なんですね。
えとなさん
僕はそう思いますね。
大会の決勝とかだったら互いに牽制しあって30秒間くらいエリア取れないこともありますからね。
戸松
お互いに死なないことを意識しているからですね(笑)
えとなさん
そうですね(笑)
戸松
そうなった場合って試合が動くのは中盤くらいなんですか?
えとなさん
始まって30秒~1分くらい経って、どっちかのスペシャルが溜まって行くぞって感じになってからですね。
戸松
スペシャルが開戦の狼煙という感じなんですね。
えとなさん
そうですね、そこでさっき言ったインクアーマーやハイパープレッサー、特にハイパープレッサーが強くて壁を貫通できるので牽制を無視して敵を倒せるわけですよ。
戸松
相手がスペシャル溜まったかというのはわかるんですか?
えとなさん
2から画面上部に敵と味方のマークがあって光るんですよね。
戸松
何が溜まったっていうのがアイコンでわかるようになってるんですね。
えとなさん
そうです、それでわかります。
戸松
では中盤戦は、スペシャルを溜めることを意識しつつ、逆に敵からスペシャルを当てられないようにしておく準備が必要ということですね。
えとなさん
そうです、大事ですね。
戸松
終盤になったら、勝ってるチームと負けてるチームの優劣がハッキリする状態になると思うのですが、勝ってた場合と負けてた場合でどういう事を意識されるのでしょうか。
えとなさん
勝ってる場合はカウントを進めることを意識してやってますね。
最悪自分は死んでもいいからエリアのカウント動けばいいみたいな。
カウント重視ですね。
戸松
死んでもいいからカウント進めさせるみたいな。
えとなさん
そうですね、カウントが動かなかったらそこで粘ってる意味もないので、とにかくカウント意識でやってますね。
戸松
負けてた場合はこの逆ですよね。
カウントを止める、もしくは自分側のカウントを進めさせるような動きをしなきゃいけないんですね。
えとなさん
そうなりますね。
100カウントあるんですけど、例えば50カウント取り返したとしたらペナルティがつくんですよ。
戸松
そうなんですね。
えとなさん
50カウント取ってたら4分の3ペナルティになるんで、37カウントくらいがペナルティとして相手につくんですよ。
戸松
逆転要素もあるんですね!
えとなさん
ありますね。
戸松
この逆転要素のせいで負けた事ありますか?
えとなさん
ありますね(笑)
逆転要素として、最後に負けてる方がエリア取ってると延長に入るんです。
戸松
カウント終わったから終了ではなくて。
えとなさん
はい、そこで焦ってしまって負けたことありますね。
戸松
そうなんですね、このゲームめちゃくちゃ面白いじゃないですか(笑)
えとなさん
すごい面白いです(笑)
戸松
勝ってるから余裕ではなく、エリア捕獲されたらそのまま延長に入って、もしかしたら負けちゃうってことですね。
えとなさん
そうです、例えば勝ってる方がオールダウン入っちゃったらそのまま負けるとかもあります。
戸松
えーー!
エリアを取り返すのも大変ですよね。
えとなさん
大変です。
戸松
なるほど、わかりました。
では最後に今後スプラトゥーン3が発売されて今プレイしていない方も帰ってくると思うんですけど、スプラトゥーンプレイヤーに向けて一言お願いします!
えとなさん
スプラトゥーンは楽しむのが1番だと思うので、ガチマッチで負けて怒ってる人もたくさんいるかもしれないけど、まずはみんなで楽しみましょう!
▼ 取材者情報
極振りの副編集長 戸松(とまつ)
ゲームが大好きな副編集長。
いろいろなゲームをやるのでゲームにおける食わず嫌いは特にない。
高校時代はゲーセンにはまり、音ゲーやEXVSシリーズを好んでプレイしていた。
ゲーム全般は好きというだけでそこまで上手ではない。
元々エンジニアをしていたが、ゲームに関りたいという気持ちが抑えきれず、
持前の明るさを生かしてインタビュアーに転向し日々勉強中。
Twitter : https://twitter.com/Kyokufuri_T
TikTok : https://www.tiktok.com/@kyokufuri_media
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