ドンキーのことは俺にまかせろ!世界1のドンキー使いの神髄

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更新:2022.01/12 (公開:2022.01/12)

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▼前回の記事はこち


株式会社エイトリンクス専属e-SportsのプロゲーマーHIKARUさん。
ドンキーコングで世界1位の経歴があり、世界最強のドンキーコング使いの異名を持つ。
今回はHIKARUさんにドンキーの立ち回りや、弱み、さらにはドンキーで上達するための必須技術をお聞きしました!ドンキー使い必見です!!

ドンキーコングで世界を目指そうと思ったきっかけ

戸松

なぜプロを目指そうと思ったんでしょうか?

HIKARUさん

僕らの時代ってまだe-Sportsというものがなくて、友達と趣味の延長線のような感じでやってたんですね。

実際大会も小規模で、100人集まれば大きい大会みたいな。

そんな大会とかにも出場しながら、遊んでて、気づいたらe-Sportsって言葉ができて、スマブラのデラックスでプロになった人がスマブラ界隈で最初のプロの人なんですけど、その人が出てきて。

プロになれるじゃんって思って、プロにならないかと声かかった人がたくさん出てきて。

そんな中スマブラSPが出て、たぶん今プロになってる人でプロ目指してやってた人ってそんなにいないんじゃないかな。

戸松

大会に参加して、上位に残っていたプレイヤーさんたちがそのままプロに勧誘されてトッププレイヤーになったんですね。

HIKARUさん

そのパターンがほとんどだと思います。

なので、プロで生計立てたくて、というのはなくて、働いてたけど声かかって、プロになれるんだったら仕事辞めてプロになろうとか、そういう人がほとんどじゃないかなって思います。

戸松

そうなんですね。

HIKARUさん

僕もほんとそうで、高校2年のときに海外行ったんですけど。

その時一緒に行った人が海外大会ですごい結果出して、プロになってて。

俺こいつと一緒くらいか、ちょっと下位だから、あと1年位経てばプロになれるんじゃないかなって思って、就活せずに1年位フリーターしてそのまま声かかった感じです。

戸松

おぉ!ではプロになることが出来そうという、見立ても間違ってなかったんですね!

HIKARUさん

そうですね(笑)自分でもすげーって思いながら。

流れのままにプロになった感じだったんで、声がかかるまで活動してみようかって言う人はいるかもしれないですけど、スマブラのプロ目指して頑張って1からやってる人は多分今の時代からやっと出てきたんじゃないかなと思います。

戸松

普及してきたからっていうのもあるんでしょうね。

HIKARUさん

そうですね、多分ストリートファイターとかもそうだと思うんですよ。

最初は対面の人に負けたくないからやってたら強くなって、コミュニティーが大きくなって、気づいたらe-Sportsが出来てって感じだと思うんですよね。

やっぱりそのへんは時代の流れなのかなって思います。

戸松

そんな中でドンキーを選んだ理由はなんでしょうか?

HIKARUさん

スマブラ for wiiuの発売から半年経つか経たないかくらいからスマブラを始めて。

初めはコミュニティーとかも知らなかったんで全然違うキャラとか使ってたんですけど、大会とかを知りだして、キャラも特に決めていたわけでもなかったので、勝てるキャラあればいいなって思ってたときに、ちょうどドンキーコングがアップデートで強化されて投げから撃墜できるコンボがあったんですね。

戸松

はい。

HIKARUさん

強いなって思いながら、いつも全然勝てない相手にやったらたまたま勝てて。

実際なんか投げるのは難しいし、最初どの%で投げて死ぬかなんてわからないので調べたら、この%死ぬんだとか、この%当たるんだとか大体わかってくるものなんですけど、そもそもドンキーコングって1番弱いって言われてて使ってる人はいなかったんですよね(笑)

戸松

そんなにいないイメージでしたね。

HIKARUさん

今はもう大人気キャラクターなんで(笑)

VIPに行けばだいたいどこにでもいるんですけど。

昔は本当に1番弱くて、こんなの使うなら他のキャラでいいやって(笑)

アップデートで強化されて使えるんじゃないかと思って1回強い人に勝ったんですよね。

強い人に勝てたなら、大会で1回優勝できればいいやと、それでワンチャンひければいいやってので、とりあえずドンキー使ってみるかってなったのがきっかけです。

使ってみたらそんなに強くなかったんですけど、周りに使ってる人がいないのもあり、強い人にも勝てるくらいの実力は手に入れちゃってキャラクター自体が僕にマッチしたのかなって。

勝てるならこれでいいかというので、前作はずっと使い続けて、気づいたら1番強くなってて、気付いたらこいつでしか勝てなくなって(笑)

戸松

ドンキーが手に馴染んでるって感じなんですね。

▲HIKARUさんのドンキー世界戦闘力

HIKARUさん

そうですね、もう7年目くらいになるんですけど、大会とかイライラした時の勝ち方とか、勝ってるときのいなし方とかというのはやっぱり自分の経験値分のおかげで理屈じゃないところで勝てちゃう事がすごい多いので、経験って大事なんだなって思いながら今もお世話になるときがありますね。

戸松

wiiuの時代からドンキーコングといえばHIKARUさんというのは確立しててんですね。

HIKARUさん

格ゲー界隈はどこもそうなんですけど、誰が強いっていうのは周りの声で決まってることの方が多くて。

今もそうで、例えば自分がドンキー使ってめっちゃ結果出してるかって言うとマチマチでしかないので、1番強いかって言われたらずっとドンキー使ってる人のほうが大会結果だけ見たら強いかもしれないんですけど、結局ドンキーで強い人に勝てるの?とかオフラインでドンキー使って結果残してるの誰なのってなったら、周りの人が僕って答えてくれるおかげで強いって言われてるだけで、本当に強い人は他にもいるかもしれないです。



高2の時に海外行ったときからドンキーで一番強いんじゃないって言われてて、実際海外である程度結果出して、海外でスマブラ1番強いって言われてた人にも勝ったりとかして、ドンキーに関しては、こいつが1番強いんじゃないって周りに言われ続けて今1番強いドンキー使いになってる感じですね。

戸松

周りの強い方が認めてくれてるのは嬉しいことですね。

それに勝る名声はないですよね。

HIKARUさん

そうですね(笑)それが1番早いですからね。

俺が自分で1番っていうのも違いますし。

そういう人が出てきて頑張ってくれる分にはいいことだと思うので、頑張ってほしいなとは思ってるんですけど。

今はありがたいと思いながら頑張ろうって思ってます。

キャラクター全体から見るドンキーコングの強み/弱み

戸松

ドンキーコングを昔から使っているHIKARUさんが思う、ドンキーコングの強みと弱みはどういったとこでしょう?

HIKARUさん

強みで言えば重い。全キャラクター中3,4番目くらいに重いのかな。

なのであんまり撃墜されないとか、あとは通常必殺技のジャイアントパンチがマジ強いので。

この技当てれば凄い飛ぶんで、どう当てるかっていうのはありますが、強さの1つかな。

リーチも長くてある程度撃墜しやすい回転率の良い技もたくさんあったりするんで。

技は強いですね。勝ってるときは凄く強く見えます。

実際試合見ていると、9割方ドンキーがしんどうそうにしてる場面しかないんですが(笑)

弱みで言うと、崖も弱くて、やっぱ体が大きいのでどうしても攻撃が当たりやすいんですよね。

戸松

体が大きいく敵の攻撃が当たりやすいというのが、弱みになるんですね?

HIKARUさん

そうですね。

技の発生も早くないから、殴り合うと負けるのはドンキーなんで。

戸松

技の発生フレームが遅いからですか?

HIKARUさん

そうです。回転率良い技もなく。

空中技がちょっといいかなってくらいなんですけど、実際それだけで戦うのも難しいので。

体重重いって言っても他の2倍、3倍くらいコンボもらったら、実際死ぬのはめっちゃ早いって感じなので、そこは弱みであるかなと。

戸松

簡単にパーセンテージを溜められてしまうようなキャラになってるってことですね。

HIKARUさん

他のキャラが40%で終わるようなところがドンキーだけ100%くらいだったり。

戸松

(笑)めちゃくちゃ損ですね

HIKARUさん

重いってなんだ…と思いながらやってますね(笑)

戸松

ディスアドバンテージはありながらもそこを活かしながらうまく立ち回るっていうのが大事なんですね。

HIKARUさん

そうですね。大事ですね。

ドンキーコングで勝ち続けるのに必要な必須テクとドンキーコングが相手に出てきたときの対策

戸松

ドンキーコングで勝ち続けるのに必要なテクニックってありますか?

HIKARUさん

ジャイアントパンチをまずはどう当てるかを考えないといけないですね。

あの技を当てないと他のキャラでよくなっちゃうんですよね。

同じくらい強い技を持ってるキャラがいて、ドンキーより小さいし攻撃あたりにくて復帰もできて強いからドンキーじゃなくてよくなっちゃうので。



ドンキーじゃないと出来ないことって、Bで相手の攻撃に対してスーパーアーマーで耐えて相手が40%、50%くらいでも撃墜できる、というのがドンキーの強いとこなので。

Bをどう当てるか、で最大まで溜まってないといけないのからBを溜めた状態でどう攻めるかっていうのがすごい大事なとこになってくるので、ほんと1番大事なのはそこですね。

僕も違うキャラとか使ってて久しぶりにドンキー使う時、最初思い出すのはB溜めてからBをどう当てるかっていうのを軸に試合構成を考えるので。

戸松

相手も恐いですよね、チャージ済みのドンキーが来るのは(笑)

HIKARUさん

ドンキーと対戦する機会あんまないですが、ドンキーのことは分かってるつもりですけど、あの技だけはもうどうしようもできないので(笑)

ドンキーと対戦するときはBを溜めさせないっていうのは大事ですね。

着地と崖が弱いので、着地させないように浮かしたりとか、崖で復帰阻止したりとか。

ただBがあるとスーパーアーマーで着地ごまかされちゃうので。

戸松

そう考えると強いですね(笑)

HIKARUさん

空中に浮いてるドンキーがBを撃つか撃たないかの読み合いを飛び道具で拒否するとかっていうのもすごい大事です。

戸松

その読み合い自体が発生しないということですね。

HIKARUさん

はい。そうです。

ドンキーに対してみんな怖がって攻めてこないんですけど、実際は攻めてこられたほうがキツイですね。

戸松

ドンキーに恐れずに攻めたほうがいいんですか?

HIKARUさん

はい。

殴り合った方がドンキーは多分弱いです。

ガードからの攻撃もすごい弱いので、あの大きさで体力あるけど実際殴り合ってみるとドンキーあんまり強くないから、殴り合ってるふりしながらドンキは逃げてB溜めているので、溜めてる状態のドンキーを攻撃できるかどうかってのがすごい肝になってくるかなって思いますね。

ドンキーコングが得意な相手、苦手な相手

戸松

ドンキーコングが得意な相手と苦手な相手っていますか?

HIKARUさん

苦手な相手はたぶんほとんど(笑)

戸松

ほとんどが苦手なんですね(笑)

HIKARUさん

試合の8割、9割がドンキーが苦しい展開になっているので。

戸松

結構ドMなキャラクターなんですね(笑)

HIKARUさん

ほんとに(笑)

なので、残りの1割はどうBを当てるかというところ位です。

撃墜のしにくいキャラクターはどうしてもしんどいので、やっぱり重たいキャラクター、キングクルールとかロボットとかあのへんは絶対やりたくないですね。

戸松

重いキャラクターが実は苦手なんですね!

HIKARUさん

ロボットは特にですね。

キングクルールはまだキャラが弱いって言われてるんですけど。

でもあんまり重くて飛ばない、B当てるときに撃墜する%が長いってだけでもかなりきつい感じはしますね。

デデデとかカズヤとかもそうです、殴り合って勝てないキャラはドンキーじゃなくていいなってすごい思いますね(笑)

戸松

(笑)殴り合ってドンキーの強み出したとしても全然吹っ飛ばないんですね?

HIKARUさん

そうですね、撃墜するときの%長いやつの方がやっててすごいしんどいですね。

ピチューとか軽いけどコンボできますとか、ああいうキャラもしんどいので、結局どのキャラもしんどいんです(笑)

でも、Bで撃墜できる%が早ければ早いほどドンキーは楽になれるんですよ。

当てれえばいいだけですから。

そのほうがやりやすくて、得意っていう意味だと軽いキャラクターは得意じゃないけど、やりやすいですね。

あとは剣士キャラはちょっとやりやすい部類ですね。

戸松

あ!そうなんですね!

HIKARUさん

ドンキーのほうがリーチが長いんですよね。

戸松

剣士キャラが持っている武器よりも長いんですか?

HIKARUさん

はい。

中距離の読み合いのときにドンキーのほうが射程が長い分、剣士キャラはやりやすいって言われてますね。

戸松

実際HIKARUさんが相手にしててもそう思いますか?

HIKARUさん

まー、言われてみればそんな気もするし、そうじゃない気も。

結局ずっとしんどいって考えたらそんなに気にならないです(笑)

今後挑戦してみたいこと

戸松

今後挑戦してみたいことってありますか?

HIKARUさん

本当にいろんなことをやってみたくて。

普段スマブラだとできない体験だったり、仕事だったり、色んな人の話聞いてみるとか。

ゲームだけやってると出来ないような体験だと思うので、そういうのに今後力入れていきたいなってすごい思います。

あとは、スマブラも頑張らないといけないのでそこも頑張りつつ、今だからプロだから出来るようなお話であったりとか、人との交流であったりとか、すごいたくさんあると思うので、そういうのを頑張っていきたいなとすごい思いますね。

戸松

ありがとうございます。

人との交流というところでこの前Barの店長やられてましたね?

HIKARUさん

やってました(笑)

色んな人きてくれて話したり出来たんですごい楽しかったです。

戸松

1日店長みたいな感じですか?

HIKARUさん

そうですね。

戸松

あれはどういった繋がりなんでしょうか?

HIKARUさん

大会で知り合った人と仲良くなって、その人が働いてる店の店長が今回の店長と知り合いで、新しく店できたから、よかったら遊びに来てよみたいな感じで。

面白いことやりたいんですよねって話したら、じゃあ1日働いてみる?みたいな感じで声かけてくださって。

戸松

それはスマブラとか全く関係なくですか?

HIKARUさん

そうですね(笑)

戸松

すごいですね!(笑)

HIKARUさん

ちょっと動画見るくらいでプレイヤーでもない人なんで、そんなに関係なくって感じですね。

知り合いの知り合いくらいなんで。

戸松

いろいろなことやりたい真意としてはスマブラ関係なくても問題ないんですね。

HIKARUさん

関係ないほうがむしろ面白いので。

スマブラの世界で生きてきたから、スマブラの話ばかりしてるのも飽きてくるので。

戸松

(笑)なんかすいません。

HIKARUさん

全然僕の話でいいならこういうのも喋らしていただくのもすごく楽しいですし、なにかの励みになるならば全然ありがたいので、逆に僕もそういう感じで色々な話聞きたいなって感じなので。

戸松

そうなんですね。

極振りで1日編集長とか(笑)

HIKARUさん

面白そう(笑)

1回やってみたいですねインタビュアー、おもろそうです(笑)

ゲームしかしてなかったせいで損してるなとか思うんですよね。

なので、そういうのも含めて色々な事ができたらとすごい楽しいんじゃないかな思います。

▼ 取材者情報

極振りの副編集長 戸松(とまつ)

ゲームが大好きな副編集長。
いろいろなゲームをやるのでゲームにおける食わず嫌いは特にない。
高校時代はゲーセンにはまり、音ゲーやEXVSシリーズを好んでプレイしていた。
ゲーム全般は好きというだけでそこまで上手ではない。

元々エンジニアをしていたが、ゲームに関りたいという気持ちが抑えきれず、
持前の明るさを生かしてインタビュアーに転向し日々勉強中。

Twitter : https://twitter.com/Kyokufuri_T
TikTok : https://www.tiktok.com/@kyokufuri_media

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